2022.02.14

第九回次世代教育推進委員会の開催

 冬休みも終わり、いよいよ3学期に入った2022年1月24日、第九回次世代教育推進委員会がオンライン形式で開催されました。
 今回の次世代教育推進委員会では、これまでと同様次世代教育推進委員によるICT活用事例の共有が行われたほか、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)から先生の業務負担軽減に向けたコンテンツ活用の提案や、まなびポケット保護者向け機能の紹介が行われました。

1.小金井市教育委員会からのメッセージ

 委員会の冒頭では、小金井市教育委員会・西尾指導主事から、次世代教育推進委員の先生方へメッセージがありました。小金井市でも感染拡大が広がる中、休校といった事態にならないよう各々で感染対策を行うことが求められる一方、緊急事態に至る可能性はゼロではないことから、そのような可能性も見越したうえで、各校で事前にご準備いただくことの重要性に関して、メッセージをいただきました。

2.グループディスカッション

 次に、次世代教育推進委員の先生方でグループに分かれ、ICT活用事例の共有が行われました。
 今回も次世代教育推進委員の先生方のみならず、委員以外の先生の活用事例も数多く共有され、参加した委員の先生同士で活発な意見交換が行われました。共有いただいた事例では、協働学習において、あえて先生側からフォーマットを指定せず白紙のフォーマットを渡して児童・生徒が創意工夫することを促したり、児童が自発的にYouTube動画を確認して、体育での動き方を調べたりするなど、児童・生徒の自発的なICT活用に至っている事例もあり、ICT活用が浸透している様子が窺われました。また、卒業シーズンが近づく中で、卒業文集づくりにおいてICT活用が行われている事例もありました。
 今後も、先生方を通じ児童・生徒の皆様の学びを深められるよう、より実践につながる先生同士の場づくりを目指してまいります。

3.先生の業務負担軽減策に向けたコンテンツ活用の提案

 続いて、NTT Comから、先生の業務負担軽減策として、小金井市内のある中学校で行われている実践の提案を行いました。
 この学校では、コロナ禍での検温や体調確認といった健康観察を、スクールタクトを活用して実施しています。具体的には、従来のように生徒が紙に健康状態を記入し先生に提出するのではなく、スクールタクト上に健康観察用のフォーマットを作成し、生徒がそのフォーマットに記入・状態を選択する方法を取ることで、先生側の用紙回収・返却の手間や、生徒側の用紙の紛失・未達リスクが軽減します。またタイムリーな情報共有が可能となることで、1日当たりで先生が健康観察に要していた作業時間がおよそ10分の1になりました。
 このように、ICT活用は児童・生徒の学びを深めるほか、先生の働き方改革にも繋がるのです。NTT Comとして、今後もこのような優れた事例を次世代教育推進委員会や市内の先生が参加するGoogle Chatを通じて共有することで、先生の働き方改革実現を目指してまいります。

4.まなびポケット保護者向け機能の紹介

 最後に、NTT Comから、まなびポケット保護者向け機能の紹介を行いました。
 まなびポケット保護者機能では、保護者のメールアドレス不要で保護者アカウントを作成でき、以下の機能を利用することが可能です。なお、保護者はスマートフォン専用アプリ/ブラウザから利用することができます。

<まなびポケット保護者機能>

  • 欠席連絡
  • 保護者向け一斉連絡
  • 個別メッセージ
  • アンケート
  • 資料共有
  • 学習ログの共有

 これにより、保護者の利便性が向上するとともに、先生の保護者との連絡等に要する時間も短縮され、先生の働き方改革が行われる等、保護者、先生の双方にメリットがある機能になっております。
 今後も児童・生徒はもちろん、保護者、先生といった教育現場に関係する皆様のお役に立てるよう、まなびポケットの利便性向上を進めてまいります。

5.今後に向けて

 小金井市で行われているBANSHOT投稿・Google Chatを通じた事例共有も160を超え、今では全ての教科において活用事例を満遍なく共有いただいています。児童・生徒からICT活用に関する自発的な提案が行われる事例もあり、市内小中学校全体で着実にICT活用が進んでいるものと考えています。
 NTT Comとして、引き続きBANSHOT投稿・Google Chatといったオンラインでの交流を行い、今以上に先生と児童・生徒の自発的なICT活用及びICT活用に向けた情報共有が行われるよう、残りの次世代教育推進委員会を価値ある機会とし、小金井市、東京学芸大学と連携しながら、発展的・応用的なICT活用実践が行われる「小金井市モデル」確立に繋がるよう、取り組んでまいります。